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J-GLOBAL ID：201202267553279783   整理番号：12A1565770

応力集中部にき裂を有するばね鋼の単一過大曲げモーメント負荷による疲労限度向上およびき裂の無害化

Improvement of Fatigue Limit and Rendering Crack Harmless by Over-Moment Loading for Spring Steel Containing a Crack in the Stress Concentration Zone

著者 (4件)： 北條恵司 (小山工高専) ,  高橋宏治 (横浜国大 大学院) ,  安藤柱 (横浜国大 大学院) ,  大塚勝也 (小山工高専)
資料名： 日本機械学会論文集 A編(Web)  (Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers. Series A (Web))
巻： 78  号： 793  ページ： 1266-1274 (WEB ONLY)  発行年： 2012年 
JST資料番号： U0182A  ISSN： 1884-8338  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 応力集中部に人工き裂(スリット)を有するばね鋼に過大曲げモーメントを施し,その圧縮残留応力による疲労限度向上およびき裂の無害化可能寸法について調査した。その結果,負荷する過大曲げモーメントが大きいほど,疲労限度の向上は大きかった。負荷した曲げモーメントと疲労限度の関係は比例の関係にあった。特にスリット寸法a=0.2,0.3mmを導入した試験片は疲労限度が約2倍以上にまで向上した。しかし途中破断した試験片の破壊起点はすべてスリット部にあった。これにより無害化可能なき裂寸法はa=0.05mmであった。(著者抄録)

シソーラス用語： *ばね鋼 ,  応力集中 ,  *亀裂 ,  曲げモーメント ,  *疲れ強さ ,  *無害化 ,  試験片 ,  残留応力 ,  疲れ試験 ,  切欠き試験片 ,  残留圧縮応力 ,  *機械的性質 ,  *強度
準シソーラス用語： 圧縮残留応力

分類 (1件)： 金属材料  (HC05020S)

引用文献 (8件)：

• (1) Houjou, K., Takahashi, K. and Ando, K., “Improvement of fatigue limit by shot peening for high-tensile strength steel containing a crack in the stress concentration zone”, International Journal of Structural Integrity, (in press).
• (2) 高橋 宏治,天野 利彦,宮本 貴正,安藤柱,丹下彰,岡田秀樹,小野芳樹,“人工表面欠陥を有するばね鋼のショットピーニングによる疲労強度向上”,ばね論文集,No.52(2007),pp.9-13.
• (3) 高橋宏治,天野利彦,花折和也,安藤柱,高橋文雄, “き裂状表面欠陥を有する高強度鋼のショットピーニングによる疲労限度向上と表面欠陥の無害化”,材料,Vol. 58, No. 12, (2009), pp.1030-1036.
• (4) 村上 裕則 , 藤谷 恵三 , 山本 英雄,”セッチングによるコイルばねのねじり残留応力”,材料 Vol. 12, No. 117, (1963), pp.464-468,
• (5) Walter D. Pilkey; “Stress concentration Factors”, Wiley Interscience, (2008), pp.108-110.

タイトルに関連する用語 (6件)： 応力集中 ,  き裂 ,  ばね鋼 ,  曲げモーメント ,  疲労限度 ,  無害化