抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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部分放電(PD)特性が導体上に付着した金属異物の形状に依存することについて述べた。六フッ化硫黄ガス中における交流電圧によるPD特性から放電機構に基づくパラメータ抽出を行うことにより金属異物の形状を同定できることの可能性を検討した。六フッ化硫黄ガス中での金属異物による交流電圧のPD特性により,部分放電の発生メカニズムに関するパラメータを抽出して検討し,最大電界の推定と負極性PD発生数の傾向に着目して,GIS中に混入した金属突起異物を想定した以下の条件:1)印加電圧が一定(実機器の運転電圧は一定),2)平板間距離が一定(GISの導体部とタンクの底面は一定距離),3)金属異物の先端は半球形状,4)導体上又はタンク底面上に直立し位置する,において金属異物の長さ・太さを一意に同定できる可能性について以下の知見を示した。(1)金属異物形状によるPD特性の変化をPD発生メカニズムと合わせて傾向を示した。負極性では太く,長さが長い金属異物ほど発生数が増加し,電界緩和作用が消失するまでの時間と,電界緩和作用が影響を及ぼす範囲と臨界電界を超える領域の関係によって発生数が決まると考えられる。(2)PD特性のうち,正極性PD消滅瞬時電圧下限値と負極性PD開始瞬時電圧から,正極性及び負極性のPDIVを推定する手法確立した。PDIVと針電極先端の最大電界の相関性が強いことから,PDIVから各種金属異物の最大電界を推定できることを示した。