抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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溶接用圧延鋼SM490の溶接止端部にスリット(人工き裂)を導入し,その溶接部近傍にエアー式ニードルピーニングあるいは超音波式ピーニングを施工することによる疲労限度の改善に関する研究を実施した。その結果ピーニングを施すことにより,深さ1.2mmまでのスリットを有する試験片の疲労限度を,スリット無し試験片の疲労限度まで向上させることができた。またそれらの破壊起点はスリット部外に存在し,スリットが疲労限度に与える影響が消滅したことを示している。これはピーニングによる圧縮残留応力の導入および止端部の形状改善に起因すると考えられる。以上より,溶接継ぎ手止端部に発生した比較的大きなき裂であってもピーニング加工を施すことにより,必要な安全裕度を確保しつつそのまま使用を継続することが可能となる場合があると結論された。(著者抄録)