抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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身体的なハンディキャップにより意思疎通が難しい患者,特に筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者に対し代替となる効率的なコミュニケーション手段を提供することを目的として,眼電位を入力とした音声合成インタフェースを提案し研究を行っている。システムは目の周囲に配置した生体電極から眼電位信号を取り込み,音声認識技術を応用した認識器を用いて眼球動作を認識する。そしてその結果をもとに,実時間で音声合成を行う。これまでのシステムでは認識器においてコンテキスト非依存隠れマルコフモデル(HMM)や一部の眼動素のみ直前のコンテキストに依存化させたバイ眼動素モデルを用いていたが,認識性能の点で不十分であった。そこで本研究では,直前および直後のコンテキストに依存化させた状態共有トライ眼動素モデルの利用を検討する。さらに,眼動素の並びをモデル化したN-gramモデルの導入を行う。従来のコンテキスト非依存HMMのみを用いた場合の仮名認識精度が84.3%,バイ眼動素モデルを用いた場合が89.1%であったのに対し,トライ眼動素モデルを用いた場合は96.2%と認識精度が大きく向上した。さらに,N-gramモデルとして仮名3-gramモデルを使用することで,97.3%の高い認識精度が得られた。(著者抄録)