抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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国産大豆の用途は豆腐・煮豆・味噌・納豆などが主体であり,味噌加工適性においては糖含量,生大豆粉色調,蒸煮大豆の特性(硬さ・均一性・水分),種皮比率,吸水率などが重視される。本研究では,種皮比率,生大豆粉色調,吸水率,蒸煮大豆硬度および全糖量から旧長野県中信農業試験場育成品種および地方名系統の味噌加工適性を評価するとともに,この手法で選抜した味噌用高加工適性大豆の品種・系統について味噌醸造試験を実施し,味噌用大豆の品種育成の方向性を検討した。Y%(明度)とy-x(黄色の純度であるy値と赤色の純度であるX値の差),全糖量,吸水率,種皮比率との関係は,それぞれr=0.695
**,-0.403
*,-0.738
**および0.351
*(
*5%危険率で有意,
**1%危険率で有意)で相関が認められた。また,吸水率とy-x,蒸煮硬度との関係,全糖量と種皮比率との関係は,それぞれr=-0.541
**,-0.416
*および-0.445
**で相関が認められた。Y%の高い系統の選抜は,全糖量,吸水率,種皮比率が劣る系統を選抜する結果となるため,生大豆粉色調から味噌加工用系統の選抜を行う場合には,ある程度幅を持たせた選抜が必要である。味噌加工適性の評価項目と子実重,百粒重の収量性との関係は,蒸煮大豆硬度と百粒重および全糖量と子実重との間に負の関係が成り立つ(それぞれr=-0.478
**および-0.372
*)以外には相関関係が認められず,味噌加工適性と収量性とは独立して選抜できることが示唆された。(著者抄録)