抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,ゾーニングを用いて得られるエレベータ運行の最適性を数値的に調べた結果を報告する。ゾーニングは,エレベータシステムがサービスする階床をいくつかのゾーンへ分割し,エレベータが異なるゾーンを担当することで各エレベータのRTTを均等化し,もってエレベータシステムの運行効率の向上を図る手法である。ゾーニングを用いても最適なエレベータ運行が得られるのであれば,ゾーニングを表す制約を求解時に課すことによって探索空間を縮小し,最適なエレベータ運行をより短時間で求めることができるようになると期待される。本稿の調査は,静的エレベータ運行計画問題を粗くモデル化することで得られる整数計画問題をそのまま解いた結果と,ゾーニングを表す制約式を追加した整数計画問題を解いた結果とを,目的関数値および計算時間について比較することで行う。調査対象として,二つの交通パターンと三つの問題規模の組み合せごとに10個ずつ作成した,計60個の例題を使用する。比較の結果,ゾーニングを用いることで,目的関数値について平均5%ほどの増加,計算時間について平均80%ほどの減少が確認された。(著者抄録)