文献

J-GLOBAL ID：201502214385823720   整理番号：15A0946834

桟橋RC上部工の鉄筋腐食モニタリングに関する一検討

Application of Corrosion Monitoring Sensor to RC Superstructure of Open-Type Wharf

著者 (5件)： 加藤絵万 (港湾空港技研) ,  山本幸治 (港湾空港技研) ,  川端雄一郎 (港湾空港技研) ,  岩波光保 (港湾空港技研 ライフサイクルマネジメント支援セ) ,  岩波光保 (東京工大 大学院理工学研究科)
資料名： 港湾空港技術研究所資料  (Technical Note of the Port and Airport Research Institute)
号： 1307  ページ： 17P  発行年： 2015年06月 
JST資料番号： F0375A  ISSN： 1346-7840  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 港湾施設を構成するRC構造物の中でも,桟橋RC上部工は,塩害による劣化の進行が極めて速い。このため,鉄筋腐食の進行により,部材の保有性能が要求性能以下とならぬよう,適切に点検診断・評価・対策を実施することが必要とされている。しかし,上部工の定期点検診断では,上部工下面からボートで対象部材に接近しなければならない場合が多い。また,天候や潮汐による調査時間の制約や波浪などにより,点検診断の実施が困難な場合もある。このため,より効率的かつ確実に点検診断を実施するための手法の開発が望まれている。一方で,現在,コンクリート中の鉄筋腐食の発生や進行をモニタリングするためのセンサが種々開発されている。しかし,現状では,陸上のRC構造物と比較して,港湾RC構造物では,鉄筋腐食モニタリング技術はあまり活用されていない。これは,効果的かつ効率的な構造物の維持管理を実現するためには,どの部材をモニタリングすればよいのか,どの程度の数量のセンサを設置する必要があるのか等,明らかにされていないことがひとつの要因と考えられる。本研究は,桟橋RC上部工の点検診断の高度化に向けた取り組みの一環として,鉄筋腐食センサを設置する部材の選定方法について検討した。具体的には,既存の12施設の桟橋上部工の点検結果から部材ごとの劣化の進行を評価し,どの部材が最も劣化進行速度が大きいか確率的に評価することにより,部材のセンサ設置の優先度を評価した。さらに,目視調査を主体とした従来の定期点検診断を行う場合と,センサを利用する場合について,種々の点検診断計画を想定し,点検診断に要する費用の比較検討を行った。(著者抄録)

シソーラス用語： 港湾施設 ,  構造物 ,  *桟橋 ,  *上部構造 ,  *鉄筋コンクリート ,  塩害 ,  *監視 ,  *金属腐食 ,  *鉄筋 ,  定期検査 ,  調査 ,  診断 ,  点検 ,  センサ ,  鉄筋コンクリート構造物
準シソーラス用語： RC構造物 ,  桟橋RC上部工 ,  鉄筋腐食センサ ,  鉄筋腐食モニタリング ,  点検診断 ,  劣化調査

分類 (2件)： 港湾施設,港湾工事  (RC15020H) ,  腐食  (WB03030B)

引用文献 (7件)：

• 国土交通省港湾局:港湾の施設の点検診断ガイドライン,2014.
• 岡崎慎一郎,加藤絵万,川端雄一郎,岩波光保:埋設型センサによる桟橋上部工RC部材の鉄筋腐食モニタリングに関する研究,港湾空港技術研究所資料,No.1294,2014.
• 港湾技術研究所編著:港湾構造物の維持・補修マニュアル,1999.
• 国土交通省港湾局監修:港湾の施設の技術上の規準・同解説,p488,2007.
• 山路徹:現地調査および長期暴露試験結果に基づいた港湾コンクリート構造物の耐久性能評価手法,平成18年度港湾空港技術講演会講演集,pp.41-58,2006.

タイトルに関連する用語 (4件)： 桟橋 ,  RC ,  鉄筋腐食 ,  モニタリング