抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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様々な強度レベルの材料に同一条件のショットピーニング(以下,SP)加工をした場合にき裂を有する材料の疲労限度およびき裂寸法がどのように変化するかを系統的に調査した研究は見当たらない。そこで本論文では,焼戻し温度を変えることにより広い範囲でHV(ビッカース硬さ)を変えることができるばね鋼SUP9材を用いて,異なる強度レベルの実用材料を準備し,これらを用いて,SPにより無害化可能なき裂寸法と材料強度(硬さ)の関係を実験的に明らかにした。あわせてSPの残留応力分布よりき裂寸法の破壊力学的考察を行った。本稿では,その結果について報告した。1)いずれの硬さにおいてもSP加工により疲労限度は大きく上昇した.特にスリットを有する試験片の場合の上昇は顕著であった。2)SP加工することにより,大きなスリットの場合の破壊起点は,スリットの材料表面付近ではなく底面のほうに存在し。一方,小さなスリットの場合はスリット外から破壊した。3)材料硬さHVとき裂寸法には直接的な相関関係を確認することはできなかった。