抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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本稿は,グリッドコンピューティングにおける信頼性の向上を目指す手法である処理の多重化の問題点である,処理の依頼を行う計算機に集中する通信負荷の軽減を目的とする。処理の多重化は,同一の処理内容を複数の計算機に依頼し,その処理結果を比較することで,処理結果が正しいか否かを判別する手法である。この手法では,プログラムや入力データを配布するためにグリッド上の計算機と繰り返し通信する必要から,処理を依頼する計算機には多大な通信負荷がかかる。ここで,プログラムや入力データを秘密分散法によってシェアへと変換し,処理を依頼するものとは異なる計算機へシェアを一時的に保管し,それらから配布することを考える。このようにすることで,シェア保管用の計算機に対する秘匿性を保ちつつ,処理を依頼する計算機の通信負荷を軽減できる。この際の,各計算機にかかる通信負荷を調査し,通信負荷が改善されたことを示す。(著者抄録)