抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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著者らは,グリッドの信頼性を向上させるための複数の手法を組み合せたスイートとして,セキュアプロセッシングを提案している。セキュアプロセッシングの中には,処理結果の信頼性を高める多重処理と処理内容を隠蔽するプログラム分割がある。本稿では,両手法を併用した場合の,隠蔽性能について定量的な検討と考察を行った結果を報告する。多重処理とは,グリッドを構成する処理ノードのうち複数へ同じ処理内容を送信し,得られた出力データを比較し確からしいものを選択する手法である。プログラム分割とは,グリッドに投入されたプログラムを分割し,分割によって得られたプログラム断片をそれぞれ異なる処理ノードに実行させることで,各ノードが得られるものをプログラムの一部に限定するとともに,プログラム内の依存関係の追跡を困難とする手法である。プログラム分割により,ある処理ノードが知ることのできる情報は全体プログラムからプログラム断片へ少なくなるが,処理ノードが共謀し受信したプログラム断片を持ち寄れば,全体プログラムを推測することができる。このとき,持ち寄ったプログラム断片間に依存関係がなければ,全体プログラムの推測が困難になると期待できる。本稿では,ある長さのプログラム断片列が悪意のある処理ノード集団へ漏洩する確率を定式化し,この確率に基づくプログラム分割の隠蔽性能の評価指標を導出し,いくつかのパラメータ設定のもとでの評価値を示す。(著者抄録)