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J-GLOBAL ID：201702284650964318   整理番号：17A0438803

温度検層データから推定した箱根火山の地温勾配

著者 (4件)： 原田昌武 (神奈川県温泉地学研) ,  板寺一洋 (神奈川県温泉地学研) ,  萬年一剛 (神奈川県温泉地学研) ,  道家涼介 (神奈川県温泉地学研)
資料名： 神奈川県温泉地学研究所報告  (Bulletin of the Hot Springs Research Institute of Kanagawa Prefecture)
巻： 48  ページ： 17-24  発行年： 2016年12月 
JST資料番号： G0743A  ISSN： 0911-3703  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 箱根の群発地震・噴気量増大・火山ガス濃度上昇・温泉温度上昇などの異常現象と火山活動との関連を探るため地中温度データを検証した。地中温度の推定には,箱根57地点の1958年から約20年間の温度検層データを利用した。地表気温と孔底温度から得られる温度勾配と中間位置での検温データから各地点の地下熱構造の特徴や地中熱水の移動状況を推定した。その結果,深部のマグマ溜まりの膨張を原因とする火山性熱水が流入している地点,低温地下水の流入地点,それらの流入深度が推定でき既存の調査結果とも照合した。

シソーラス用語： カルデラ ,  *地温勾配 ,  地温 ,  *温度検層 ,  火山性脈動 ,  熱水 ,  温泉 ,  噴火活動 ,  マグマ溜り ,  火山ガス ,  群発地震 ,  *箱根火山 ,  噴気活動

分類 (1件)： 地球熱学,火山物理学  (DC03070D)

引用文献 (9件)：

• 原田昌武・細野耕司・伊東博・明田川保・小林昭夫・本多亮・行竹洋平・吉田明夫 (2010) 箱根火山の群発地震と地殻変動, 日本火山学会秋季大会, P29.
• 原田昌武 (2015) 箱根における火山活動の観測と最近の状況, 温泉, 第83巻4号, 24-25.
• 平野富雄・大木靖衛・田嶋縒子 (1968) 箱根強羅温泉の温度異常上昇と温泉成分の変化について, 神奈川県温泉研究所報告, 1 (6), 51-62.
• 石坂信之・板寺一洋・菊川城司 (2002) 箱根群発地震と温泉温度等の変化, 第55回日本温泉科学会大会講演集, 19.
• 板寺一洋・菊川城司・吉田明夫 (2013) 1960年代に箱根強羅の温泉で観測された異常昇温現象, 温泉科学, 62, 294-305.

タイトルに関連する用語 (4件)： 温度検層 ,  推定 ,  箱根火山 ,  地温勾配