抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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西日本内帯の火山フロントより南側に位置する非火山性温泉である東道後温泉の変動について,地震との関係を調査するため,2012年5月~2013年8月に泉源の長期観測を行った。調査項目はNa
+,Ca
2+,HCO
3-,pH,泉温の現地測定と採水後,微量元素組成を分析した。源泉aの泉温は29.9~44.5°C(平均40.5°C)であり,4°Cほどの突発的な上昇,低下が見られた。pHは平均9.10±0.11(1σ,n=358)であり,変化傾向に従い5期間に分割した。7月~8月の期間において最も大きな変化が見られ,一日の内にpHが0.59低下し,また0.63上昇した。温泉成分の特徴はLi含量が高く,pHとSr,Ba含量間に負の相関が見られた。時系列データを統計的に判別するためSiZer解析を行った。全体的なpHの下降と上昇のトレンドが2012年11月を境に切り替わっていると解析された。pHの低下時期が地震の発生や深部低周波微動の群発時期と一致していた。地殻内圧力と温泉水pH,深部低周波微動の関係について考察した。