抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
海水中に微量に存在するネオジムの同位体比(143Nd/144Nd)は,水塊や陸源物質の化学トレーサーとして有用である。しかし,分析のために多くの海水試料を必要とすることや分離操作が複雑であることから,他の物理・化学パラメーターに比べ,解析に十分なデータ数をえることは困難であった。近年普及してきた多重検出器型ICP質量分析計(MC-ICP-MS)では,少ない試料量で,確実にデータを取得できる。供試料量を減少させることで,測定前処理として必要な操作も大幅に簡略化することが可能となる。本研究では,分析前処理としてキレート樹脂固相抽出法を適用し,MC-ICPMSにより分析する。また,従来法との比較のために,同一観測点で採取した海水試料20Lを水酸化鉄共沈法で濃縮後,イオン交換法およびキレート樹脂カラムで生成した後,TIMSで測定し,両分析法による分析値を比較し,新規分析法の妥当性の評価を行った。(著者抄録)