抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
長期間にわたって監視された主に日本の火山について報告されている非マグマ性の不安定事象を,これらは時には噴火に至る可能性があるが,その統計的評価を行うことを目的として収集した。著者らは,地磁気変化と地盤変動を評価したが,これらはそれぞれ消磁と膨張を示す。次に,このモデルが文献で最も頻繁に引用されていることから,単一磁気双極子モデル即ち茂木モデルに基づいて,ソース深さ,強度,および速度(すなわち磁気モーメント速度/変形速度)を収集した。ソースの深さとその強度と速度の間に,対数-対数散布プロットに線形傾向を示す明確な正の相関を見出した。すべての磁気事象と変形事象のいくつかは,検出限界に関連したカットオフラインの著しく上にプロットされることを確認した。著者らは,監視ネットワークの幾何学及び/または単純な点源モデリングがこれらの正の相関に寄与できるのではないかと疑った。そうでなければ,表面下構造のような何らかの物理的要件が原因となっている可能性がある。収集された不安定性事象の数は小さかったが,異なる視点からのこれらの不安定性事象の評価の妥当性を調べた。散布プロット上の線形傾向からの上向き偏差は潜在的に有用な基準であることが分かったが,ソース深さはその後の噴火の発生とは決定的な関係を持たなかった。観測可能な非マグマ性の不安定性事象は,ソース強度(または速度)と深さの散布プロットにおいて右下と左上の領域の間の対角領域内にプロットされるべきであると主張する。これは,大きな深さにおける弱いソースは検出できないのに対し,地表面に近い非常に強いソースは物理的に不可能なためである。中間帯では,「噴火しない」と「噴火した」不安定性事象の両方が発生する。この考え方に基づいて,この仮説は将来における十分な数の不安定性事象でテストされなければならないものの,「未噴火の不安定性」からの偏差を測定することによる,不安定性事象の重大性の統計的評価法を提案する。一方,ここで収集されたデータを解釈する際には,それらが均一な半空間を仮定する単純化された点源モデルに基づいており,それが物理的実体を正確に再現しない可能性があるので,注意を払わなければならない。地下における物理的条件およびその時間発展と地表での地球物理学的モニタリング記録を関係づけるさらなる研究は,そのような不安定事象が噴火とどのように関連しているかを評価するために必要であろう。(翻訳著者抄録)