抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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序:地域気候は建築設計における重要な要素である。特に,建築技術により自然エネルギーを効果的に利用するパッシブ設計は,環境問題や省エネルギーの観点から重要性を増している。窓は昼光照明や自然換気のようなパッシブ設計法の基本要素の一つである。しかし,狭い前面と長い深さを持つ細長い敷地が,日本の現代の都市域における典型的な住宅地として存在する。これらの条件はこれらの住宅の設計方法を制限する可能性があり,特に窓に対しては,位置要因がそれらの配置に対する制約を引き起こすので,プライバシー,安全性および視界を保つような都市住宅に対する種々の必要性に対する配慮が必要である。したがって,それらの設計には,二つの要求に応える必要があり,一つはパッシブ設計法から,もう一つは各敷地に特有の条件からである。現在の住宅におけるパッシブ設計の実践のための様々な特性は,それらの調査を通して実現すると考えられる。特に,多くの太陽光を得るという利点と温暖を維持できないという不利益を持つ,冬における大きな窓の近くの光と熱環境の間の相反特性を見つけることができた。そこで本論文では,現代の日本住宅における細長い敷地での,冬期の窓近くの空間構成,光環境および熱環境の特性を明らかにすることを目的とした。方法:最初に,気候条件に関する概観の他に,窓近くの空間構成を調べた。そして,主空間とその窓の特性を,周囲に開放的な方法が見られるように解析した。第二に,冬の日における主空間の光環境と熱環境をシミュレーションによって解析した。窓近傍と中央部の照度により光環境を検討し,窓近傍の熱環境を日変化を考慮して,室温により検討した。第3に,空間構成,光環境および熱環境の関係を解析した。結果;1)南北に長い敷地と東西に長い敷地の両方において,中央部と窓近傍は,上層階に位置する傾向があり,外部に開いている傾向がある。2)窓近くの照度は昼間に最も高く,一方,中央部は夕方にも最も高い傾向がある。これらの場所間の照度の不均一性はほとんど昼間に増加した。窓近傍の熱環境の解析においては,室温の変動を示すために,積算温度(DH)を用いた。多くの事例が夕方においてDHの最高量を示し,一方,快適性DHと高DHはほとんど現れなかった。3)空間と環境の複合解析は,太陽の光と熱を多く得る場合の相関特性を示す。それは,敷地内の屋外空間に対し南に面する主な窓が優れていることを示している。窓の断熱性能の改善に関する更なる研究は輝度と暖かさの間のトレードオフの傾向を示す。DHは一般的に増加し,熱環境は窓の大きさと構造特性に依存して異なるが,ほとんどの場合に改善される。(翻訳著者抄録)