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J-GLOBAL ID：202002216174543303   整理番号：20A1857016

超電導技術を応用した磁気分離の現状とこれからの社会ニーズ

Current Status of Magnetic Separation Using Superconducting Technology and Future Social Needs

著者 (2件)： 渡辺恒雄 (東京都立大学(前首都大学東京)大学教育センター) ,  福井聡 (新潟大学 工学部 電気電子工学科)
資料名： 低温工学  (Journal of Cryogenics and Superconductivity Society of Japan)
巻： 55  号： 3  ページ： 149-155(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： S0846A  ISSN： 0389-2441  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文は,超伝導磁石と従来の磁石を用いた磁気分離技術の現状と最近の進展をレビューした。本稿では,まず,磁気分離技術の研究開発の歴史をレビューした。第2に,磁気分離法のためのオプション,磁場発生器としての磁石装置,磁気シード法,磁気フィルタ,磁気-アルキメデス効果を利用した磁気分離法など,磁気分離のための主要なコンポーネント技術を要約した。第3に,2006~2018年に開催されたCSJとCSSJ会議における提示内容を要約した。この要約に基づき,日本における磁気分離技術の研究開発の現状を分析した。磁気分離のための要素技術がよく進歩し,超伝導磁石を用いた磁気分離の多くの新しい応用が開発されている。注目すべきことは,超伝導磁石を用いて汚染土壌から放射性Csを除去する磁気分離法を開発したことである。中国と韓国では,磁気分離技術の研究と開発も続けてきた。特に,中国において,経済開発によって顕在化する環境汚染が深刻化しており,磁気分離に多くの関心が寄せられている。本論文における技術的レビューを通して,最近の磁気分離技術は,社会的実装が可能なレベルまで進んでいることが分かる。持続可能な発展目標(SDG)と持続可能な経済の促進は,環境,材料リサイクル,CO₂排出低減,コスト低減と革新への貢献のため,超伝導技術で磁気分離を拡大するための追い風である。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *磁力分離 ,  *超伝導磁石 ,  磁場発生 ,  磁気フィルタ ,  汚染土壌 ,  セシウム同位体 ,  放射性同位体 ,  技術 ,  セシウム放射性同位体
準シソーラス用語： *磁気分離 ,  要素技術

著者キーワード (6件)： 高勾配磁気分離 ,  磁気Archimedes効果 ,  磁気シーディング ,  磁気分離 ,  超伝導磁石 ,  電子版における色に現れる可能性があるいくつかの記事

分類 (3件)： 超伝導磁石  (BM04042N) ,  静電選鉱,磁力選鉱  (UA07070Q) ,  各種物理的手法  (CC01030W)

引用文献 (41件)：

• 1) C. G. Gunther: “Electro-Magnetic Ore Separation”, Hill Publishing Company, New York (1909)
• 2) 電気学会 公害対策電気技術常設専門委員会編:「大勾配磁気分離技術の現状と動向」電気学会技術報告書 第114 号 (1981)
• 3) 西嶋茂宏:「特集「磁気分離」に寄せて」低温工学46 (2011) 616
• 4) T. Ohara: “Progress of magnetic separation technology for processing a large quantity of dilute suspension”, TEION KOGAKU 46 (2011) 617-628 (in Japanese)
•    小原健司:「大量希薄懸濁系処理への磁気分離技術応用に関する研究開発」,低温工学 46 (2011) 617-678

タイトルに関連する用語 (6件)： 超電導 ,  応用 ,  磁気 ,  現状 ,  社会 ,  ニーズ