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J-GLOBAL ID:202102210260707173   整理番号:21A0138801

中央ヨーロッパを対象とした熱収支氷河モデルによる氷河流出量の将来予測

著者 (4件):
資料名:
巻: 2019  ページ: 16(J-STAGE)  発行年: 2019年 
JST資料番号: U2186A  資料種別: 会議録 (C)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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氷河からの流出水は下流地域において重要な水資源の一つである.しかしながら,気候変動に伴う氷河の急激な縮退により,流出量は一時的に増加し,その後,氷河体積が十分に小さくなるとこで減少に転じると言われている.流域水資源への影響を予測するために,これまでにも広域氷河モデルによる氷河の融解予測がされてきたが,そのほとんどは積算気温法と呼ばれる簡易的な融解計算によるものであった.特に,広域かつ氷河個々の質量収支を計算できるモデルについては,全てが積算気温法によるものである.しかしながら近年,積算気温法による氷河融解計算は,気温上昇に対して過敏であり,気候変動化では氷河融解量を過大評価するという可能性が指摘されている.そこで本研究では,熱収支式による広域氷河モデルを構築し,中央ヨーロッパを対象として氷河の体積及び流出量の将来変化を計算した.シミュレーション期間は1958年から2100年までの142年間である.結果として,中央ヨーロッパにおいて,氷河からの流出量は1980年頃から上昇をはじめ,2007年にピークをむかえ,その後2100年まで減少を続けると予測された.また,氷河からの流出量を構成する要素のうち,氷河融解水の割合が減少し,積雪融解水の割合が増加することが示された.流出量の主な構成要素が氷河融解水から積雪融解水へと変化することにより,流出が最大となる月が7月から6月へと変化した.これは,通常積雪の方が氷河よりも早く融解することに起因する.また,8月の流出量はRCP8.5において2100年までに2010年と比較して-50%という大きな減少率を示した.この減少率は積算気温法による先行研究で示された値よりも小さく,積算気温法が熱収支法よりも気候変動に敏感であることが確認された.このように,熱収支法による氷河融解の広域計算は,氷河流出量の将来変化や不確実性の幅を考える上で重要な比較材料であり,また,氷河の広域モデリングの発展という面においても重要なステップである.(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
雪氷学  ,  気候学,気候変動 

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