抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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揮発性有機化合物(VOC)は入居者に健康被害を引き起こす可能性があり,シックハウス症候群の原因の一つとなる。しかし,新築住宅だけでなく居住者の占有や改築によっても新たな汚染物質が発生する可能性があり,既存住宅のVOCの見直しや管理が必要である。そこで本研究では,全国の一戸建て住宅や集合住宅など116戸の住宅を対象に実測を実施した。実際の測定方法としてはパッシブ拡散サンプラーを使用した。また,居間と寝室をそれぞれサンプリングし,2つの場所の濃度特性と違いを確認した。屋内の揮発性有機化合物の濃度特性は,住宅内の換気システムの有無と位置,住宅の種類,居住年数に応じて特定された。その結果,居間のホルムアルデヒド濃度は寝室よりも高く,VOCの濃度は寝室の方が高かった。また,居間や寝室においては,第3種換気を使用している住宅の方が,第1種換気を使用している住宅に比べて,ホルムアルデヒド等の特定の物質の濃度が若干高いことが測定された。また,住宅の種類や居住年数に応じたいくつかの物質の濃度特性も明らかになった。(翻訳著者抄録)