抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
新型コロナウイルスの影響で我々の生活環境は大きく変化した.テレワークを始めとした様々な場面でオンライン化が進められ,その波は今なお広がっている.一方で,リアル空間でのコミュニケーションとバーチャル空間を介したコミュニケーションのギャップが大きい場面はオンライン化が難しい場合がある.そこで我々はそのギャップが大きく,かつ社会的な需要がある「観光」という場面のオンライン化を検討した.オンラインでの観光に関する事例はいくつか存在し,既存のオンライン会議システムを活用したり,360度映像を提供する例が見られるが,より高い臨場感を提供可能と思われる3次元映像を使ったアプローチは多くない.そこで本研究では,観光分野のようにリアル空間における体験・感覚が重要視される場面において,遠隔ながらも空間内を自由に動き回り,現地の人や動物との触れ合いを可能にすることを目的とし,それらを固定のインフラを必要とせずに実現するシステムの構築を目指す.本論文では,そのシステムのうち,限られたリソースでユーザの体感品質を最大化する点群のストリーミング手法を検討・実装し,評価を行った.その結果,総合的な映像品質は,映像の滑らかさと点群の綿密さのバランスが重要であり,場面に応じたフレームレートを変化させるなどの工夫が必要であることなどが分かった.(著者抄録)