抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2020年1月に,国際海事機関(IMO)は,一般海域で使用される船舶用燃料の硫黄(S)分濃度を0.5%以下とする規制(重油規制)を設けた。重油燃焼で発生する金属元素としてV,Niが知られており,重油規制によりこれらの元素の環境中への排出量が低減していると考えられる。また,2020年4月から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大したことによる産業活動の自粛が見られ,人為起源物質の放出量が低減している可能性がある。本研究では,コロナ前の2018年の名古屋市のTSP試料のS濃度と微量金属元素濃度の分析を行い,2018年から2020年の3年間についてTSP中のこれらの濃度の変動と各元素の関係から,2020年の船舶用燃料の重油規制及びコロナ禍における産業活動等の変化によるTSP中の化石燃料起源物質の影響の変化を調べることを目的とした。本発表では,その結果について報告する。(著者抄録)