抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
サービスサイエンスにはデータマイニングに基づく知識発見の理論など科学的なアプローチに加え,サービス現場に対する深い理解が必要である。本論文では,データマイニングツールMUSASHIを用いたデータ分析の事例研究として,1)百貨店の顧客購買履歴データを用いた継続顧客と休止顧客の購買行動分析,2)クレジットカード会社の購買履歴データを用いたリボ払いを併用する顧客の特徴分析について述べた。それらによれば学術主導によるサービスサイエンスでは実践に結びつくことが難しい。次に,研究者と実務関係者が共同で実施したスーパーマーケットのPOS(Point of Sale)データ分析事例を示し,i)互いの理解と協業による行動可能な知識発見,ii)情報技術の研究者,卸売企業,メーカ,小売店の間での継続的な信頼関係の醸成によって成功したことを論じた。すなわち,知識発見の理論と実践の距離を縮める必要があり,データマイニングをサービスとして提供するサービスコンピューティングに向けた取組みとして,a)GUI(Graphical User Interface)を備えたWindows版MUSASHI,b)ASP(Application Service Provider)指向の分散型MUSASHI,c)クラウド展開版MUSASHIを紹介した。