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J-GLOBAL ID：201302222424000733   整理番号：13A0528220

部分放電メカニズムに基づくGIS中金属異物形状同定手法

Identification of Metallic Particle Defect in GIS Based on Partial Discharge Mechanism

著者 (5件)： 小島寛樹 (名古屋大学) ,  鈴木隆文 (名古屋大学) ,  早川直樹 (名古屋大学) ,  花井正広 (名古屋大学) ,  大久保仁 (名古屋大学)
資料名： 電気学会論文誌 B  (IEEJ Transactions on Power and Energy)
巻： 133  号： 1  ページ： 114-120 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： S0809A  ISSN： 0385-4213  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 部分放電(PD)特性が導体上に付着した金属異物の形状に依存することについて述べた。六フッ化硫黄ガス中における交流電圧によるPD特性から放電機構に基づくパラメータ抽出を行うことにより金属異物の形状を同定できることの可能性を検討した。六フッ化硫黄ガス中での金属異物による交流電圧のPD特性により,部分放電の発生メカニズムに関するパラメータを抽出して検討し,最大電界の推定と負極性PD発生数の傾向に着目して,GIS中に混入した金属突起異物を想定した以下の条件:1)印加電圧が一定(実機器の運転電圧は一定),2)平板間距離が一定(GISの導体部とタンクの底面は一定距離),3)金属異物の先端は半球形状,4)導体上又はタンク底面上に直立し位置する,において金属異物の長さ・太さを一意に同定できる可能性について以下の知見を示した。(1)金属異物形状によるPD特性の変化をPD発生メカニズムと合わせて傾向を示した。負極性では太く,長さが長い金属異物ほど発生数が増加し,電界緩和作用が消失するまでの時間と,電界緩和作用が影響を及ぼす範囲と臨界電界を超える領域の関係によって発生数が決まると考えられる。(2)PD特性のうち,正極性PD消滅瞬時電圧下限値と負極性PD開始瞬時電圧から,正極性及び負極性のPDIVを推定する手法確立した。PDIVと針電極先端の最大電界の相関性が強いことから,PDIVから各種金属異物の最大電界を推定できることを示した。

シソーラス用語： *GIS【スイッチ】 ,  *夾雑物 ,  金属 ,  *形状効果 ,  *部分放電 ,  *絶縁破壊 ,  依存性 ,  システム同定 ,  極性 ,  フッ化硫黄
準シソーラス用語： パラメータ同定 ,  金属片 ,  形状依存性 ,  六フッ化硫黄

分類 (1件)： 開閉装置  (NB09030I)

引用文献 (12件)：

• HIKITA, M. Cross-equipment Evaluation of Partial Discharge Measurement and Diagnosis Techniques in Electric Power Apparatus for Transmission and Distribution. IEEE Trans. Dielect. & Elect. Insulation. 2008, 15, 2, 505-518
• IWD1. Risk Assessment on Defects in GIS based on PD Diagnostics. CIGRE TF DI. 03. 09. 2003
• SEEGER, M. Partial Discharges and Breakdown at Protrusions in Uniform Background Fields in SF_6. J. Phys. D : Appl. Phys. 2008, 41, 18, 185204
• 吉田聡. SF_6ガス中インパルス不平等電界下における絶縁破壊メカニズムの検討. 電気学会放電/誘電・絶縁材料・高電圧合同研資. 2009, ED-09-012
• GIS絶縁に及ぼす金属異物の影響調査專門委員会. GIS絶縁に及ぼす金属異物の影響. 1995

タイトルに関連する用語 (6件)： 部分放電 ,  メカニズム ,  GIS ,  異物 ,  同定 ,  手法