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J-GLOBAL ID:201502214431980495   整理番号:15A1194788

少人数学級は有効か?-エージェント・ベース・シミュレーションによる学級定員と学力との関係-

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巻: 32  号:ページ: 236-245  発行年: 2015年10月01日 
JST資料番号: L2602A  ISSN: 1341-4135  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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学生の学力向上策には,電子教材などの開発や授業の設計方法など教室規模を対象にしたものや,中高一員校の増設や少人数教育といった教育制度設計が考えられる。前者は,実証的な評価が比較的容易に行えるのに対し,後者は,被験者への影響の大きさなど倫理的な問題もあって,実証的な研究を行うことが難しい。このような実証的な検証の難しい複雑なシステムに対しては,エージェント・ベース・シミュレーション(ABS)が有効である。そこで,本研究では,小学校から高等学校卒業までを対象として,学力向上策のうち,教員配置施策,より具体的には少人数学級と学生の学力との関係を調べるためのシミュレーションモデルの提案と施策効果の分析を行った。最初に,少人数学級と学生の学力への効果を分析するためのシミュレーションモデルを構築した。これは,(a)学生エージエントの学びへの取り組み方法を記述するために3種類の学習スタイルと(b)学生がそれぞれの学力を向上させるための意思決定を考慮してモデリングをしたものである。そして,シミュレーション実験を行い,教員エージエントをどこに追加配置すれば学生全体・上位層・下位層の学力が向上するかを分析した.その結果,教員主導スタイルと教えあうことによる学習スタイルでは小学校に教員エージエントを追加配置させれば学力下位層の学力を改善させることが得られた。一方,やる気依存スタイルではそのような結果は観察されなかった。今回のシミユレーションモデルでは予算制約や学生・教員エージエントの異質性を扱っていないが,それぞれのモデルでの結果は実証・実験研究で報告されている一部の研究の成果を再現できた。本稿は,学校教育という倫理面で細心の注意を払う必要があるシステムにもABSを適用させられることを示している。
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分類 (2件):
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科学技術教育  ,  計算機シミュレーション 
タイトルに関連する用語 (4件):
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