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J-GLOBAL ID：202102271887546239   整理番号：21A1931714

体積含水率に着目した降雨時の斜面の健全性を評価するための一考察

A CONSIDERATION FOR EVALUATING OF SLOPE HEALTH MONITORING DURING RAINFALL FOCUSING ON VOLUMETRIC WATER CONTENT

著者 (5件)： 小泉圭吾 (大阪大学 大学院工学研究科) ,  小松満 (岡山大学 大学院環境生命科学研究科) ,  小田和広 (大阪産業大学 工学部都市創造工学科) ,  伊藤真一 (鹿児島大学 学術研究院理工学域工学系) ,  堤浩志 (西日本高速道路(株) 関西支社)
資料名： 土木学会論文集 C(地圏工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. C (Geosphere Engineering) (Web))
巻： 77  号： 2  ページ： 129-139(J-STAGE)  発行年： 2021年 
JST資料番号： U0104A  ISSN： 2185-6516  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 筆者らは既往の研究より,降雨による表層崩壊に対し,初期擬似飽和体積含水率(IQS)に到達した後に変形が発生するという知見を得た.一方,変形と深度方向の体積含水率の関係性の把握や,実斜面での検証が課題とされていた.本論文では,この課題を解決するための模型実験と現場計測による結果を取り纏めた.深度方向の体積含水率の変化を捉えることで,変位発生までにIQSから浅層における飽和帯の形成,地下水位上昇までの過程を把握できる可能性が示された.実斜面での計測結果を,模型実験結果を基に考察したところ,両者に整合性があることが確認された.また,降雨時の斜面がIQSに達したかどうかを判断する指標としてIQS指数を提案し,実測データに適用したところ,体積含水率がIQSに到達した時点をリアルタイムに検知できる可能性が示された.(著者抄録)

シソーラス用語： *斜面安定 ,  *地滑り ,  健全性 ,  *土壌含水量 ,  降雨 ,  斜面 ,  傾斜地 ,  模型試験 ,  変位測定 ,  現場試験 ,  地下水位
準シソーラス用語： 現場計測 ,  体積含水率

著者キーワード (4件)： slope failure ,  volumetric water content ,  field measurement ,  slope health monitoring

分類 (1件)： 斜面安定,掘削変形  (RA03070L)

引用文献 (28件)：

• 1) 国土交通省水管理・国土保全局砂防部・気象庁予報部:都道府県と気象庁が共同して土砂災害警戒情報を作成・発表するための手引き,3p., 2015.
• 2) 斉藤迪孝:斜面崩壊時刻予測のためのクリープ曲線の適用について,地すべり,Vol. 24, No. 1, pp. 30-38, 1987.
• 3) 福囿輝旗:表面移動速度の逆数を用いた降雨による斜面崩壊発生時刻の予測法,地すべり,Vol. 22, No. 2, pp. 8-13, 1985.
• 4) Uchimura, T., Towhata, I., Wang, L., Nishie, S., Yamaguchi, H., Seko, I. and Qiao, J. : Precaution and early warning of surface failure of slopes using tilt sensors, Soils and Foundations, Vol. 55, No. 5, pp. 1086-1099, 2015.
• 5) 石澤友浩,酒井直樹,諸星敏一,福囿輝旗:傾斜計を用いた斜面崩壊時の地中内部変位計測による崩壊予測の有効性,日本地すべり学会誌,Vol. 50, No. 6, pp. 256-2671, 2013.

タイトルに関連する用語 (6件)： 体積含水率 ,  着目 ,  降雨 ,  斜面 ,  健全性 ,  評価