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J-GLOBAL ID：200902200257270034   整理番号：08A0129927

鉄道の地震警報システムにおける緊急地震速報の活用

Application of earthquake early warning information to earthquake alarm systems in railways

著者 (5件)： 芦谷公稔 (鉄道総合技術研) ,  佐藤新二 (鉄道総合技術研) ,  岩田直泰 (鉄道総合技術研) ,  是永将宏 (鉄道総合技術研) ,  中村洋光 (防災科学技術研)
資料名： 物理探査  (Geophysical Exploration)
巻： 60  号： 5  ページ： 387-397  発行年： 2007年10月 
JST資料番号： G0069A  ISSN： 0912-7984  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 鉄道における地震災害を軽減するには事前に施設の耐震性を向上させることが基本であるが,一方で,地震発生時は迅速かつ適切に列車運行を制御することにより事故を未然に防ぐことが重要となる。そこで,鉄道総研では新幹線を中心に早期地震検知・警報システム(ユレダス)を開発,実用化してきた。しかし,近年では,リアルタイム地震学の分野の研究開発が進展し,早期地震警報に関する貴重な知見が蓄積されてきた。また,気象庁など公的機関の全国ネットの地震観測網が整備され,その即時情報(緊急地震速報という)を配信する計画が進められている。こうした状況を踏まえ,鉄道総研は気象庁と共同して,緊急地震速報の処理手法やこの情報を活用した鉄道の早期地震警報システムの開発を行ってきた。本論では,まず,P波初動検知後数秒で震源の位置やマグニチュードを推定するために新たに開発した,B-Δ法やテリトリー法,グリッドサーチ法について紹介する。次に,緊急地震速報を活用した地震警報システムの概要を紹介する。このシステムは緊急地震速報を受信すると,線区沿線での地震の影響度合いをM-Δ法により推定し,影響があると判断した場合は,列車無線により自動的に走行中の列車に緊急停止の警報を発信するものである。また,最後に,鉄道におけるリアルタイム地震防災の今後の展望について述べる。(著者抄録)

シソーラス用語： P波【地震波】 ,  マグニチュード ,  新幹線 ,  震災 ,  震源 ,  耐震性 ,  *地震 ,  地震学 ,  地震観測 ,  *地震警報 ,  *鉄道 ,  列車運転 ,  地震観測網
準シソーラス用語： ユレダス ,  リアルタイム地震学 ,  *緊急地震速報 ,  震源位置 ,  *地震警報システム ,  地震検知 ,  地震災害 ,  列車運行

分類 (1件)： 地震学一般  (DC03020A)

引用文献 (11件)：

• 芦谷公稔. ナウキャスト地震情報とその早期地震警報への活用. 物理探査. 2002, 55, 6, 485-494
• 芦谷公稔. 鉄道における早期地震警報の現状. 月刊地球, 号外. 2004, 46, 82-88
• HORIUCHI, S. An Automatic Processing System for Broadcasting Earthquake Alarms. BSSA. 2005, 95, 708-718
• 岩橋寛臣. 早期地震警報システムの実用化. 鉄道総研報告. 2004, 18, 9, 23-28
• 上垣内修. 気象庁の地震防災情報に関する最近の動き. 月刊地球. 2004, 号外46, 75-81

タイトルに関連する用語 (4件)： 鉄道 ,  地震警報システム ,  緊急地震速報 ,  活用