文献
J-GLOBAL ID:200902203369760238   整理番号:09A0356116

IPCC排出シナリオ(SRES)にもとづいた世界の農地必要量の変動要因分析

著者 (2件):
資料名:
巻: 22  号:ページ: 73-90  発行年: 2009年03月31日 
JST資料番号: L1842A  ISSN: 0915-0048  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
筆者らは先行研究において,IPCCの「排出シナリオに関する特別報告書(SRES)」の4つの社会・経済シナリオにもとづいて,世界184カ国を対象に国内の栄養不足人口を2.5%以下にするために必要な一次生産レベルの食料(96品目)を2100年までの長期にわたって推計した(棟居・増井,2008)。本研究では,その中から農作物54品目の推計値を用いて,2000年から2100年における世界全体の食料用の農地必要量を計算し,1)長期的な食料必要量の変動要因と世界全体の農地必要量の関係を明らかにすること,および2)将来の農作物の単収の持続的な増加の見通しについて,農業生態学的な根拠にもとづいた複数のケースを想定し,世界全体の農地必要量の減少の可能性の範囲を定量的に示すことを目的として分析を行った。分析にあたっては,現在の気候条件のもとで,各国の農作物生産量の世界シェアが2000年レベルで維持されることを仮定した。また,将来の農作物の単収の持続的な増加の見通しについては,単収の年増加量の最大値を20世紀後半の実績値とし,単収の上限値については,国際応用システム分析研究所(IIASA)の世界農業生態地帯(GAEZ)分析で推計された国・農業技術レベル別単収の値を用いて,これらの組み合わせにより4つのケースを想定した。これに,単収が2000年レベルから増加しないケースをあわせて5ケースについて推計を行った。分析の結果,SRESシナリオで想定されている将来の社会・経済条件のもとでは,以下のことが予測された。・今世紀末までの世界全体の農地必要量の変化の主因は,世界人口の増減である。・農作物の単収が2000年レベルから増加しない場合,世界全体の農地必要量は2100年までに,世界人口120億人のレベルにおいて,最大26億6,900万ヘクタールに達する可能性がある。・農作物の生産に適した土地面積は,世界全体として農地の最大必要量を十分に上回るだけ存在する。しかしながら,森林の保全,他の土地利用との競合により農地の大幅な拡大は制約を受けると考えられる。・農作物の単収は,超多収品種の導入によって,技術的には既存の品種の1.5倍程度まで高められる可能性がある。...(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
農業一般  ,  食品一般 
引用文献 (35件):
もっと見る

前のページに戻る