抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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開発したホルムアルデヒド検出素子において生成するルチジン誘導体の生成速度及び分解速度を調べた。その結果βジケトンとしてアセチルアセトンを用いた時,生成速度が3倍速く,また吸光度も2.4倍の値を示すが,分解速度も大きいため,30分測定などの短時間の測定でなおかつ暴露後にすぐに分析が可能な場合の測定に適していることが明らかになった。一方,1-フェニル-1,3-ブタンジオンを用いた素子においてはジフェニルピリジン誘導体は生成速度は遅いが,分解はほとんど起こらないことから,少なくとも1週間は安定であり,長時間の測定や測定後分析までに時間を要する測定に適していることが明らかになった。また妨害ガスの評価を行い通常の大気環境下では妨害ガスはほとんど存在しないことが明らかになった。開発素子は小さく,ポンプを必要とせず,蓄積型であるため,任意の時間,任意の場所に設置することで所望の場所のホルムアルデヒド濃度が測定出来る。この素子を用いて閉空間でのホルムアルデヒドを評価することが出来た。(著者抄録)