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J-GLOBAL ID:200902217362547610   整理番号:09A0759484

レイリー波位相速度とレシーバー関数の同時逆解析による新潟県柏崎市の深部地盤のS波速度構造の推定

Joint inversion of Rayleigh wave phase velocity and receiver function for estimation of S-wave velocity of deep sedimentary layers in the Kashiwazaki city, Japan
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資料名:
巻: 62  号:ページ: 237-247  発行年: 2009年04月 
JST資料番号: G0069A  ISSN: 0912-7984  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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2007年新潟県中越沖地震では,柏崎市を中心とした地域で木造家屋の倒壊などの被害が発生した。この地域では第三紀層が厚いことが知られており,同地域での強震動特性の評価には深部地盤の影響がどの程度であるかを理解する必要がある。そのためには,地震基盤に至るまでのS波速度分布の情報が不可欠である。本研究では,柏崎市中心部の地盤増幅特性を理解することを目的として,同地域北部と南部の2地点で微動アレイ観測を実施し,レイリー波の位相速度を求め,強震観測点で得られた地震記録によるレシーバー関数と合わせて逆解析することによって,深部地盤のS波速度構造を推定することを試みた。微動のアレイ観測記録の周波数-波数スペクトル解析からレイリー波の位相速度を求めた。その結果,周期0.5秒から4.5秒の間で分散性の位相速度を得ることができた。その逆解析結果では,地震基盤の深度が既往の調査結果に比べて浅く,長周期での位相速度が得られていないことが原因であると考えられた。次に,K-NET柏崎で得られている強震記録を用いてレシーバー関数を求めた。その逆解析結果でも地震基盤が浅く,S波速度と層厚のトレードオフが原因であると考えられた。そこで,北部のアレイでの位相速度とレシーバー関数の同時逆解析を行うことによって地下構造を推定した。その結果,この地域ではS波速度0.4,0.7,1.3,2.4,3km/sの5層でモデル化でき,地震基盤の深度は約5kmとなった。この結果は,既往の調査結果との矛盾も少なく,妥当な結果であることがわかった。これらの速度の値を拘束して,南部のアレイで得られた位相速度の逆解析を行った。推定されたモデルでの地震基盤の深度は,4.3kmとなった。上記の逆解析による深部地盤モデルを用いて,地盤増幅特性を明らかにした。(著者抄録)
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分類 (2件):
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地震探査  ,  地震学一般 

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