抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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従来のピラニ真空センサの使用可能な圧力範囲は,数kPaから1Pa程度の中真空までであり,感度は高くなかった。本研究では,温度差計測とセンシング領域の強制振動による対流に基づく対流熱伝達の採用および高い気圧領域でのヒータの加熱駆動法と計測点の切替えによる,新しい薄膜ピラニ真空センサを提案した。これは,高真空(低い気圧領城)ではA領域とB領域の温度差が,原理的にゼロとなるゼロ位法を利用して電流検出型熱電対による温度差検出法での測定を行う。一方,0.1気圧以上の高い気圧領域では,マイクロヒータをパルス駆動してカンチレバを振動させて強制対流を起こすことで感度を向上させて,数気圧以上でも高感度計測ができるようにしたものである。その結果,従来では到達できなかつた1個の薄膜ピラニ真空センサで,高真空の4×10
-3Pa~2.5×10
5Paの約8桁の広範囲にわたって計測を行うことができる高感度ピラニ真空センサを実現できた。