抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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今後の人口増加に伴い食料需要の増加が予想されるため,食料と競合しない廃棄物系バイオマスからのバイオエタノール生産の必要性が増大している。近年,食品廃棄物はバイオエタノールの原料としての利用に期待が高まっており,われわれは食品加工工程で大量に発生するじゃがいもの皮(じゃがいも粕)とおから(豆腐粕)に注目した。本研究では,じゃがいも粕と豆腐粕の混合原料を用いて,バイオエタノール生産の効率化について検討を行なった。酵素で糖化処理したじゃがいも粕に豆腐粕を添加した原料を用いてエタノール発酵を行なった結果,豆腐粕の添加による反応促進効果が確認された。また,発酵液の窒素成分を分析した結果,酵母はおもに有機態窒素とアンモニア態窒素を利用しており,豆腐粕に含まれる窒素源が酵母の増殖を促進していることがわかった。本研究により,じゃがいも粕を原料としたバイオエタノール生産において,豆腐粕はエタノール発酵の促進添加剤として有効に機能することが明らかになった。(著者抄録)