抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2012年の打ち上げを目指して現在開発が進められているスペースVLBI観測を目的とするASTRO-G衛星で,スペースVLB1観測を行う際には,高精度での軌道決定が必要である。このため,GPS受信機とともに,衛星レーザ測距(SLR)用コーナキューブリフレクタのアレイを搭載する。ASTRO-G衛星は,地上局との基線長に変化を持たせるため,近地点高度1000km,遠地点高度25000kmという長楕円軌道を採る。長楕円軌道になると,過去の衛星にはない新たな要素の検討が必要となってくる。地上局・衛星間距離に対応した信号強度の変動,リフレクタアレイに対する入射角の変動,反射波形の空間的広がりに起因する測距精度の変動,視線方向に垂直な相対速度成分が変化することによる光行差の変動など,多くの要素を考慮する必要がある。ここでは,SLR観測の視点からASTRO-G特有の問題について述べ,リフレクタの光学応答を計算するためのソフトウェア開発状況,およびこれまで得られた知見について紹介した。特に,これまでの議論で精度面から推奨されているリフレクタ配列(Type2アレイ)について検討を行ったので,概要を述べた。