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J-GLOBAL ID:200902226243281830   整理番号:09A0290878

マサキ(Euonymus japonicus Thunb.)の防潮林としての適応性(II)

著者 (5件):
資料名:
巻:号:ページ: 37-42  発行年: 2008年06月25日 
JST資料番号: L7269A  ISSN: 1347-6289  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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日本の海岸線は南北に長く気候条件が異なるため,海岸林においてさまざまな種類の樹木が存在している。中でも本州の中部から九州にかけて最も多く生息する海岸林はクロマツである。本研究では,温暖な気候を利用して柑橘栽培の盛んな愛媛県において果樹園の飛塩防止と海岸防災林としての機能の低下が懸念されるクロマツ林を補完する目的で,耐塩性を有するマサキの防潮林としての適応性の検証を行った。実験は植栽条件に関するもの3種(灌水濃度による影響,灌水間隔による影響,土壌塩分の影響)とした。灌水濃度による耐塩性試験の結果,灌水塩分濃度1.75%でもマサキの生育は良好であり,松山市における降雨中の塩分濃度も約0.2%であるため,マサキは順調に生育するものと考えられた。塩分濃度3.5%では実験開始から11日目に葉部の変色が確認されたが,1週間は生育が良好であったため台風や高潮の塩害にも耐える樹木であると考えられた。また過去56年間の気象庁の年平均降雨日数と台風接近数のデータから灌水間隔による影響調査をした結果,寡雨地帯でもマサキの生育は可能であると考えられた。海岸地域の土壌塩分濃度を考慮した試験の結果,土壌塩分濃度が0.04%では対照区の0%より葉部の変化が早かったが,各部位の塩分含有量に差は認められなかった。研究の結果,マサキは飛塩,通常の降雨条件でも生育は可能で,塩害に対しても耐塩性を有し,海岸周辺での植栽も可能であることから,マサキは防潮林として活用が可能であることが明らかになった。
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分類 (2件):
分類
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森林植物学  ,  自然災害 
引用文献 (10件):
  • 藤原俊六郎, 安西徹郎, 加藤哲郎 (1996) 土壌診断の方法と活用, pp. 93-93.
  • 岩田静夫ら (2003) 水ハンドブック, 水ハンドブック編集委員会, 丸善, pp. 99-113
  • 井出雄二, 太田誠一ら (2001) 森林・林業百科事典, 社団法人 日本林業技術協会, 丸善, pp. 82, 619
  • 垣原登志子, 小林範之, 配川美幸, 江崎次夫, 河野修一, RazafindrabeBam Haja Nirina, 中島勇喜 (2006) 松山市周辺における樹種調査と葉面の塩分付着量について, 日本海岸林学会誌, 5(2), pp. 1-6.
  • 垣原登志子, 金子桃子, 小林範之, 江崎次夫,, 中島勇喜 (2007) マサキ (Euonymus japonicus Thunb.) の防潮林としての適応性, 日本海岸林学会誌, 6(2), pp. 23-28.
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