東シナ海上の全反応性窒素の輸送と変換

TAKIGUCHI Yoshihiro; TAKAMI Akinori; SADANAGA Yasuhiro; LUN Xiaoxiu; SHIMIZU Atsushi; MATSUI Ichiro; SUGIMOTO Nobuo; WANG Wei; BANDOW Hiroshi; HATAKEYAMA Shiro

文献

J-GLOBAL ID：200902231098495006 整理番号：08A0575337

東シナ海上の全反応性窒素の輸送と変換

Transport and transformation of total reactive nitrogen over the East China Sea

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資料名：
巻： 113 号： D10 ページ： D10306-D10306-12 発行年： 2008年05月21日
JST資料番号： C0294A ISSN： 0148-0227 CODEN： JJGRDA 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

2006年春~冬に,沖縄の辺戸岬大気・エアロゾル粒子測定所(CHAAMS)で,地上における全反応性窒素(NO_y),NO_y(g)(気相NO_x+HNO₃)と粒子状NO₃^-の測定を行った。NO_y,NO_y(g),粒子状NO₃^-は春に同時に高く,夏に同時に低かった。その差は主として気団の歴史により,即ち各季節の東アジア域で観測される典型的な気象形態に強く関連した。輸送中の粒子状NO₃^-の化学変換過程を,2006年春の中国,青島の測定データを用いて調べた。気団の輸送時間が増加すると,粒子状NO₃^-は微小モードより粗大モードに連続的に移行した。粒子状NO₃^-の化学的変換は,主として気団の輸送時間とCHAAMSの地理学的位置,NH₄NO₃より気相HNO₃への変換に関連する。青島からの気団中で,CHAAMSでのNO_y濃度観測値と青島での値との比は約0.1であり,これはSO_y=SO₂+nssSO₄^2-より低い。CHAAMSでは,粒子状NO₃^-と比較して,硫酸塩は微小粒子中に見出される。NO_y,SO_yの寿命が粒度に依存するので,輸送中の化学変換過程の差は,輸送されたNO_yの濃度に大きく影響する。粉塵プルームがCHAAMSに到達した時,NO_y(g)と粒子状NO₃^-の変動を解析した。粉塵の存在が,NO_y(g)より粗大モード中の粒子状NO₃^-の生成と,NO_y中のその割合の増加をもたらす。粒子状NO₃^-濃度に及ぼす火山活動の効果を解析した。粒子状NO₃^-は多量の火山源からの粒子状H₂SO₄の摂取により,気相HNO₃へと移行する。(翻訳著者抄録)

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対流圏・成層圏の地球化学

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