抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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北海道の針広混交林の主要樹種であるトドマツを対象に,択伐天然林内での更新木の分布と立地環境との関係を検討した。林内の50調査区に計200コドラートを設定し,当年生実生,実生(≧2年生,H<30cm),稚樹(30≦H<130cm),幼樹(H≧130cm,DBH<5cm)のトドマツ個体数を調査した。また立地環境として,ササ被覆率,トドマツ上木の胸高断面積合計,林冠開空率,斜面傾斜度,斜面方位を測定した。当年生実生,実生,稚樹,幼樹のha当たりの各平均個体数は4,800,11,980,805,285であり,実生-稚樹間で大きく減少した。ササ被覆率が低くトドマツ上木が多い立地環境ではすべての生育段階の更新木が多かった。一方,実生以下のサイズは北東斜面に,稚樹以上は南西斜面に多く,生育段階により分布に適する立地環境は異なっていた。トドマツの後継樹を継続的に確保するためには,実生の消失を抑えて稚樹以上のサイズに移行させる施業体系の確立が必要と考えられた。(著者抄録)