文献

J-GLOBAL ID：200902235294458548   整理番号：09A0189566

フナ米の食味評価と稲田養魚に対する一般意識

Evaluation of public opinion on rice cultivation with crucian carp through a sensory test of cooked rice

著者 (4件)： 井口恵一朗 ((独)水産総合研究センター中央水産研究所) ,  鶴田哲也 ((独)水産総合研究センター中央水産研究所) ,  高橋大輔 (長野大学環境ツーリズム学部) ,  佐藤哲 (長野大学環境ツーリズム学部)
資料名： 日本水産学会誌
巻： 75  号： 1  ページ： 1-5 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： F0898A  ISSN： 0021-5392  CODEN： NSUGAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 稲田養魚に対する一般意識を知るために,炊飯米の味覚官能試験を実施した。無農薬の実験田にフナ放養区と対照区を設けてコメを栽培した。アミロース,デンプン,タンパク質含有率について,フナ米と対照米の品質に大差はなかった。84 名の被験者を動員して,慣行栽培米を基準に,両試験米の食味を比較した。コメの出自を伏せた試験結果に差異は検出されず,出自を開示するとフナ米が高い評価を得た。食の安全と環境の保全に敏感な消費者は,コメとフナの双方の生産に資する稲田養魚に対して,良好なイメージを抱いていることが推測された。(著者抄録)

シソーラス用語： *水田 ,  *養殖 ,  魚肉 ,  フナ ,  養魚場 ,  味 ,  味覚 ,  *官能検査 ,  *米飯 ,  *消費者志向 ,  イネ ,  米
準シソーラス用語： Carassius giberio longsdorfi ,  *ギンブナ ,  *食味 ,  水田養殖 ,  放し飼い ,  *放養

分類 (3件)： 穀類とその製品一般  (FJ04010T) ,  食品の品質  (FJ01040F) ,  稲作  (FC03020C)

引用文献 (13件)：

• 安室知. 農山漁村の民族と生物多様性. 農山漁村と生物多様性. 2000, 134-150
• 羽毛田則生. 稲田養鯉と水田除草の歴史. ビオストーリー. 2006, 3, 34-37
• HALWART, M. Fish as biological control agents in rice. 1994
• 桐谷圭治. 「ただの虫」を無視しない農業. 2004
• 熊川真二. 水田を舞台とした魚と米の共生. アクアネット. 2003, 7, 46-49

タイトルに関連する用語 (5件)： フナ ,  食味評価 ,  稲田 ,  養魚 ,  意識