抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我が国はリン資源としてのリン鉱石の全量を輸入に依存しているが,そこには価格の高騰と資源枯渇の問題があることから下水汚泥からのリンの回収利用を進めるべきとされている。下水汚泥からのリン回収技術の現状を紹介し,回収されたリンの利用推進に関する広範な問題点を指摘した。下水汚泥からの主なリン回収技術5種類のうち著者の開発したHeatPhos法は発展性があり,その製造コストは天然リン鉱石利用の場合の2倍程度になると考えられている。下水汚泥由来の人工リン鉱石の利用拡大には,原料の品質に関する法的規制,再生リン利用についての官民両分野の理解と支援,リンの品質に応じた利用技術の開発,各分野における省リン技術の開発,画期的な工業用リン酸および黄リン製造技術の開発,回収リン利用促進のための行政的優遇措置などの課題の解決が必要である。