抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)により策定された2030年に向けた太陽光発電ロードマップ(PV2030)において,2030年までの累積導入目標値を100GW程度にすることが示されている。この導入目標を達成するためには,住宅用PVに加えて,MW級の発電容量を持つ大規模PV(メガソーラー)発電所の導入が必要不可欠であると考えられる。しかし,PV出力は気象条件に依存して大きく変動するため,PVシステムの大量導入は,電力系統の電圧や周波数に悪影響を与えることが懸念される。そこで,本論文では,PV発電所の事業性を確立すること,ならびにPV発電所を既存電源の代替となりうるよう出力の安定化を目的としている。そして,PV発電所が電力市場に売電する状況を想定し,併設されたNAS電池及び日射量予測データを用いた発電計画手法を検討した。その結果,発電計画作成手法では,翌日の日射量予測を利用し,収益が最大となるような発電計画を作成することにより,発電予測そのものを計画値として用いた場合に比べ,約7割程度の日において収益を増加させられる可能性があることを示した。また,当日公表の時間予測及び日予測を利用して発電計画を変更することで,NAS電池kWh容量の逸脱回避及び収益の増加が可能であることを示した。さらに,得られている実績データに基づくシミュレーションにより,売電実績単価平均値を向上させることができることを示した。