抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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牛枝肉の評価は第6-7肋骨間横断面の格付を中心に行われている。ウチモモは枝肉全体の質を判断するための形質の一つで,6-7横断面との関連性が注目されているにもかかわらず,枝肉流通段階ではウチモモを評価しにくい体制となっている。本研究では画像解析によるウチモモ評価法を検討し,ウチモモ評価の重要性を明らかにすることを目的とした。買参人がモモ抜けを確認するウチモモの筋肉露出部(以下オオモモ)を解析した。ウチモモと6-7横断面におけるロース芯のデジタル画像を用い,脂肪面積割合や脂肪交雑粒子のあらさの程度などを測定した。黒毛和種雌399頭ならびに交雑雑種雌314頭のロース芯とオオモモとを比較した。黒毛和種と交雑種の各部位における脂肪面積割合は,ロース芯でそれぞれ43.4%,34.1%,オオモモでそれぞれ13.8%,9.1%であった。オオモモとロース芯の脂肪面積割合に関する相関係数は,黒毛和種でr=0.56(P<0.01),交雑種でr=0.35(P<0.01)と中程度の関連性であり,枝肉全体の価値を判断するためにも,ウチモモ解析の必要性が示唆された。(著者抄録)