抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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金属内に残留する不純物は製品の機械的性質に悪影響を及ぼす要因である。そのため金属生産過程において溶融金属内不純物を分離する技術が重要である。溶融金属内の不純物を分離する方法には比重差を利用して沈降または浮上させる重力分離やフィルタを利用した吸着ろ過分離が挙げられる。しかし,重力分離では分離に長時間を要する,吸着ろ過分離ではフィルタの網目を細かくしなければいけないため流速が低下するといった問題がある。そこで電磁気力を利用した分離(電磁分離)方法に着目した。電磁分離では力の制御が容易にでき,重力分離などこれまでの手法と組み合わせた装置設計も可能であるという特長を有している。これまでいくつかの電磁分離に関する研究が報告されているが実用化には至っていない。その要因として磁場発生源に電磁石を利用しているため分離に必要な電磁力が十分得られていないことが考えられる。電磁力は電流密度と磁束密度の外積に比例するため,力を大きくするにはどちらかを大きくする必要がある。そこで本研究ではHTSバルク磁石を利用した電磁分離法について検討した。(著者抄録)