抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高度情報化社会の基礎である情報技術の発達は我々の生活を一変させるほどのインパクトを持っており,その進歩の速度は目覚ましいものがある。一方で産業界からは次世代を担う能力を備えた高度ICT(Information and Communication Technology)人材の不足が指摘されている。このような技術の進歩と社会的要請に応えるためには,高度な技術力を持ち,基礎知識と社会的倫理観を兼ね備えた世界に通用するリーダの育成が不可欠であり,そのための実践的教育プログラムが求められる。特に,インターンシップは,学生にICT産業の現実を体感させ,さらには,学生自身の実力と期待されている能力との差を実感させることができるとともに,教育カリキュラム自体にフィードバックさせるため,実践的教育プログラムの中でも重要な位置を占める。ところが,これまでのわが国のインターンシップはその約6割が2週間未満という短期間で実施されていたため,企業紹介の一環あるいは早期採用活動の一部という色合いが強く,実践的教育という目的からは不十分であった。そこで,九州大学大学院システム情報科学府(以下,本学府)では,学生教育のために産学が連携し,実践的な長期インターンシップの実施を開始することとなった。本論文では,本学府が行っている産学が連携したインターンシップの取り組みについて,その具体的な内容を学生・教員・企業という3者の立場からの考察を交えながら論じるとともに,今後の課題について述べる。(著者抄録)