抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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スケーラブルで堅牢な大規模ストレージシステム構築のため,高機能並列ストレージシステムが注目されている。当該システムでは要求される様々な性能品質を維持するためのデータ管理が必要であるが,システムの大規模化,複雑化にともない管理コスト上昇が問題となる。時間的に変動する負荷に対する可用性維持のためのアクセス負荷均衡化は要求応答性能維持のための重要な管理項目である。動的負荷均衡化をデータマイグレーションによるデータ再配置によって行う手法は管理コスト低減に有用である。しかしながら,再配置がシステム処理能力の一部を使用するため短期的に応答性能維持が困難となりシステム可用性低下を招く問題がある。これまで,複製データを利用したRM手法により,WEB等の読み出しアクセス環境においてマイグレーションと応答性能維持が達成されている。本論文では,より一般的な環境下においてデータマイグレーションによる負荷均衡化と応答性能維持の両立を目指す。提案する手法では,更新リクエスト扱いの効率化を目的とし,複製への更新のみライトバックキャッシュとし,RM手法と適応的制御を組み合わせることで要求応答性能維持を達成する。シミュレーションによる実験により提案手法の有効性を検証した。その結果,提案手法を用いることで,応答性能を維持しつつ迅速なマイグレーションが可能となることが示された。(著者抄録)