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J-GLOBAL ID：200902245510379459   整理番号：09A0022031

アズキ餡製造時に生ずるアズキ‘渋きり水’の抗菌活性

Antibacterial Activity of the Secondary Product ‘Shibukiri Mizu’ Produced During Azuki Paste Manufacturing

著者 (6件)： 土田廣信 (愛知みずほ大) ,  水野雅史 (神戸大 大学院農学研究科) ,  木村忠彦 (本高砂屋) ,  小原章裕 (名城大 大学院農学研究科) ,  斉藤史恵 (名城大 大学院農学研究科) ,  伊藤友美 (愛知みずほ大)
資料名： 日本食品科学工学会誌  (Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology)
巻： 55  号： 12  ページ： 606-611  発行年： 2008年12月15日 
JST資料番号： F0895A  ISSN： 1341-027X  CODEN： NSKKEF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： アズキの製餡過程で生成する食品廃棄物である‘渋きり水’中にはポリフェノール配糖体,少糖類やサポニンなど生理活性を有する成分が多く含まれていると推察される。本論文では,国産で品種の異なるアズキから調製した‘渋きり水’のいくつかの食中毒原因菌,植物病原細菌及び植物生育促進細菌の生育に対する影響について検討を行った。‘渋きり水’は,食中毒原因菌であるStaphylococcus aures及び植物病原細菌Pseudomonas solancearumに対して強い抗菌活性を示し,植物生育促進根圏菌であるPseudomonas fluorescensに対しては,非常に弱い抗菌活性を示したが概観すると大きな影響を与えることはなかった。以上の結果より,食品廃棄物として処理されている‘渋きり水’が食中毒原因菌や植物病原細菌に対する抗菌成分の材料として再利用される可能性があることを示唆した。(著者抄録)

シソーラス用語： *アズキ ,  あん ,  抗細菌作用 ,  *抽出液 ,  *産業廃棄物 ,  多価フェノール ,  少糖類 ,  サポニン ,  *生理活性因子 ,  食中毒 ,  植物病原菌 ,  植物成長促進剤 ,  黄色ブドウ球菌 ,  蛍光菌 ,  資源再生 ,  *食品加工 ,  *食品廃棄物 ,  ラルストニア属 ,  Ralstonia solanacearum ,  微生物 ,  ミクロコッカス科 ,  *廃棄物
準シソーラス用語： Ralstonia ,  Pseudomonas solanacearum ,  *渋きり水

分類 (3件)： 資源回収利用  (SC05060V) ,  廃水処理  (FJ02022Y) ,  植物の生化学  (EH01050J)

引用文献 (17件)：

• 1) 末松広行,食品リサイクル法の概要,「解説食品リサイクル法」,(大成出版社,東京),pp. 13-21(2002).
• 2) 農林水産省総合食料局食料企画課,食糧需給表,「我が国の食料自給率とその向上に向けて—食料自給率レポート—」,(農林水産省,東京),pp. 95-103(2006).
• 3) 大友一夫,豆類,「要説食品学各論」,須見洋行編,(医歯薬出版株式会社,東京),pp. 34-42(1994).
• 4) 飯島邦彦,前田利恭,坂田澄雄,知地英征,中谷雅明,農産物の加工(豆類),最新食品加工学,坂村貞雄,高尾彰一,安井 勉編,(三共出版,東京),pp. 70-73(1994).
• 5) Mei, H.S., 重富宣雄,田中章江,石丸幹二,寺原典彦,藤岡稔大,吉田 都,植物ポリフェノール—豆由来タンパク質複合体の調製と機能性,食科工,51,626-632(2004).

タイトルに関連する用語 (4件)： アズキ ,  餡 ,  水 ,  抗菌活性