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J-GLOBAL ID：200902250391158043   整理番号：09A0599204

ポプラ造林木における管状要素寸法の水平変動と肥大成長段階との関連性

The Relationship between the Maturation Age in the Size of Tracheary Elements and the Boundary Age between the Stages of Diameter Growth in Planted Poplars

著者 (2件)： 土屋竜太 (鳥取県農林水産部農林総合研究所林業試験場) ,  古川郁夫 (鳥取大学農学部)
資料名： 木材学会誌  (Journal of the Japan Wood Research Society)
巻： 55  号： 3  ページ： 129-135 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： F0852A  ISSN： 0021-4795  CODEN： MKZGA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 広葉樹において3つのパラメータ,すなわち木部繊維長(WFL),道管要素長(VEL),道管内腔径(VLD)は未成熟材と成熟材の境界区分を決定する際に用いられる代表的材質指標である。我々は2種のポプラ造林木14個体14枚の円板を用いて,道管内腔径の水平変動を調べ,成熟齢(変動の安定する形成層齢)を算出し,それらと既に報告されている木部繊維長と道管要素長の成熟齢とを比較した。さらに,3つのパラメータの成熟齢と肥大成長段階の境界齢との関連性を調べた。その結果,VLDの成熟齢はWFL,VELの成熟齢と比べて常に 4-5 年程度早い一方で,どのパラメータの成熟齢も累積年輪幅の水平変動にゴンペルツ成長曲線式をあてはめて求めた肥大成長段階の壮齢期と老齢期の境界齢(age t₂)に近似した。このことから,これら2種のポプラ造林木ではVLDよりも肥大成長段階境界齢(age t₂)が材質区分の指標として優れ,境界齢(age t₂)を算出することで材質区分の境界推定が可能であることが示された。(著者抄録)

シソーラス用語： ハコヤナギ属 ,  道管 ,  仮道管 ,  木部 ,  *成長段階 ,  成熟 ,  木材 ,  *木材性質 ,  造林 ,  *境界 ,  早期 ,  年輪 ,  成長曲線 ,  パラメータ推定 ,  管状要素 ,  成熟材 ,  肥大成長 ,  未成熟 ,  未成熟材 ,  *植栽木
準シソーラス用語： ゴンペルツ成長曲線式 ,  *ポプラ ,  管状要素寸法 ,  境界齢 ,  近似性 ,  材質指標 ,  水平変動 ,  成熟齢 ,  壮齢期 ,  *造林木 ,  道管内腔径 ,  道管内腔長 ,  道管要素長 ,  肥大成長段階境界齢 ,  木部繊維長 ,  累積年輪幅 ,  老齢期

分類 (1件)： 木材の性質・構造  (FF05020Z)

引用文献 (24件)：

• 1) Bailey, I. W. : Amer. J. Bot. 7 (9) , 355-367 (1920).
• 2) 古川郁夫, 世古口昌子, 松田雅子, 作野友康, 岸本 潤:広葉樹研究 2, 103-134(1983) .
• 3) Gartner, B. L., Lei, H., Milota, M. R. : Wood and Fiber Sci. 29 (1) , 10-20 (1997).
• 4) 渡辺治人, 松本 勗, 林 弘也:木材学会誌12(6) , 259-265(1966).
• 5) Bendtsen, B. A., Senft, J. : Wood and Fiber Sci. 18 (1) , 23-38 (1986).

タイトルに関連する用語 (6件)： ポプラ ,  造林木 ,  管状要素 ,  肥大成長 ,  段階 ,  関連性