抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
人為活動による過剰なCO
2排出に伴う大気中CO
2濃度上昇が問題となっている現在,森林樹木は大気中CO
2を樹体内に長期間固定する炭素シンクとして期待されている。しかしながら,炭素シンク能に関わる木部構造の変化に関して,依然知見が少ないのが現状である。カラマツは北海道全域に植林されている重要な造林樹種の1つである。その炭素シンク能を評価するための基礎的知見を得ることを目的に,高CO
2濃度下で5成長期間生育させたカラマツ稚樹の木部構造の変化を明らかにした。その結果,年輪幅,早材部の平均仮道管面積,総仮道管面積,一定面積あたりの仮道管分布数で,高CO
2処理による影響は見られなかった。したがって,カラマツの場合,大気中CO
2濃度上昇に伴い組織構造は変化せず,現在と同様の材質及び炭素シンクとして期待できる。(著者抄録)