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J-GLOBAL ID：200902254752246436   整理番号：08A0653391

最終処分場内部保有水質制御のための浸透性反応層(HPRB)技術の開発

Horizontal Permeable Reactive Barrier for Improving the Water Quality within Landfills

著者 (6件)： 小野雄策 (埼玉県環境科学国際セ) ,  川嵜幹生 (埼玉県環境科学国際セ) ,  渡辺洋一 (埼玉県環境科学国際セ) ,  山田正人 (環境研) ,  遠藤和人 (環境研) ,  小野芳朗 (岡山大 大学院)
資料名： 廃棄物学会論文誌  (Journal of the Japan Society of Waste Management Experts)
巻： 19  号： 3  ページ： 197-211  発行年： 2008年05月 
JST資料番号： L1596A  ISSN： 1883-1648  CODEN： HGROEE  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らは,最終処分場の中間・底部覆土に水平の浸透性反応層(Horizontal Permeable Reactive Barrier:HPRB)を設置するために,HPRB資材として火山灰土壌(関東ローム層土壌)に鉄粉(産業廃棄物)と熔融スラグを混合したものを開発してきた。本研究では,実規模の大型ライシメーター(直径5m×深さ7m)を用いて,このHPRBの浸出水中の化学物質に対する捕捉浄化効果について検討した。実験は,HPRBを設置した実験区2基と,熔融スラグ(Slag)を設置した実験区2基を設け,埋立廃棄物として,焼却灰と破砕ごみを等量混合した無機性廃棄物を充填した2基と,この廃棄物にコンポストを5%添加した廃棄物を充填した2基を設置した。以上4基について,2因子(中間・底部覆土と廃棄物),2水準(廃棄物の2種と覆土材の2種)の2²型実験計画法に基づき,埋立初期の約1年間についてpH等,有機汚濁成分,イオン類,VFAs,重金属類(非金属類含む),有機化学物質(フェノール類,PAHs,クロロベンゼン類)など125項目の化学物質の浸出水濃度をモニタリングした。その結果,125項目のうち検出された項目は60項で,Ca²⁺,Mg²⁺,NO₃^-,Zn,1,4-Dichlorobenzneの5項目を除くすべての項目でHPRBの主効果が認められ,相当量の化学物質がHPRBにより捕捉・浄化できることが判明した。(著者抄録)

シソーラス用語： 有害廃棄物 ,  *廃棄物処分施設 ,  *人工バリア ,  浸透流 ,  *水質管理 ,  火山灰土 ,  関東ローム ,  遮水壁 ,  実用化試験 ,  フェノール類 ,  重金属汚染 ,  芳香族縮合炭化水素 ,  浸出液 ,  地中処分 ,  溶出試験【化学物質】
準シソーラス用語： 最終処分 ,  浸透流解析

分類 (2件)： ごみ処理  (SC05030O) ,  水質管理  (SB02050M)

引用文献 (22件)：

• 小野雄策. 産業廃棄物埋立地における土壌の浄化能力を利用した中間覆土材に関する研究. 北海道大学大学院博士論文. 2005
• 長谷川信夫. 都市ごみ焼却灰中の鉛と埋立処分地での浸出特性に関する研究. 廃棄物学会論文誌. 1995, 16, 4, 149-156
• 小野雄策. 埋立地土壌層における高アルカリ溶液中のCaイオンの吸着. 廃棄物学会論文誌. 2003, 14, 5, 268-277
• MARQUEZ-BENAVIDES, L. Effect of Intermediate Soil Cover on Municipal Solid Waste Decomposition. Water Science & Technology. 2003, 48, 4, 245-248
• 田中信壽. ごみ埋立地におけるガス抜き管の設計に関する理論的研究-管設置間隔と覆土透気係数の決定-. 廃棄物学会論文誌. 1997, 8, 2, 81-88

タイトルに関連する用語 (6件)： 最終処分場 ,  保有 ,  水質 ,  浸透性 ,  反応層 ,  開発