抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本人の魚離れ,とりわけ子供の魚離れが指摘されるなかで,生産と消費を接近させるための「ぎょしょく教育」という概念を提起した。これは,従来の「魚食」に新たなコンセプトを加えるものである。即ち,魚に直接触れる等の体験学習として「魚触」,魚についての情報に関する学習として「魚色」,魚の生産や流通を知るための学習として「魚職」,育てる漁業を知るための学習として「魚殖」,伝統的な魚文化の学習として「魚飾」,等を通して魚の本来の味を知ることを目的とした「魚食」に到達するように配慮したもので,これらに漁民の環境問題にかかわる動きの学習として「魚植」が加わる。さらに,「ぎょしょく教育」を行ううえでの地域組織として「魚織」を提示した。「ぎょしょく教育」は最終的には水産物の安全・安心な供給に寄与するものであり,長期的な視野にたった取り組みを継続していくことが重要である。