抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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(1)目安となる食品の物性として,ヨーグルトは堅さと付着エネルギーが高く,凝集性が低い結果となった。また粘度はポタージュが10
2~10
3付近,ヨーグルトは10
3~10
4mPa・sとなりいずれも擬塑性流動を示した。(2)パンフレットの目安添加量で調整した物性として,ポタージュ状は全体的に付着エネルギーがやや高く,凝集性が低い傾向となった。またヨーグルト状は凝集性と粘度が近似するが,付着エネルギーと硬さに増粘剤間のばらつきがみられた。いずれも広がり係数は一致がみられなかった。(3)人の感覚で調整した場合の市販増粘剤の添加量はポタージュ状の場合,パンフレットの添加量とほぼ一致したが,ヨーグルト状の場合,個人のばらつきが大きく,パンフレットの添加量と大きく異なるものもあった。しかし人の感覚で調整した物性では,ヨーグルト状において堅さ・粘度・広がり係数の増粘剤間のばらつきが小さくなった。(4)実際の食品のゼリー強度を近似させた場合の粘度と官能検査の相関は,ポタージュ状では認知(混ぜたとき,すくって落としたとき)の項目を除いて,0.6以上の高い相関を示した。ヨーグルト状では,認知(混ぜたとき),口中への取り込み(ストローでの吸いやすさ),口中にためたとき(なめらか感)を除いて0.6以上の高い相関を示した。(著者抄録)