抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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筆者は昨年のEMTシンポジウムに於いて,Lorentz条件の本旨に則り,波源である電荷密度ρから波動方程式に従いスカラーポテンシャルφを求め,電流密度jから同様にしてベクトルポテンシャルAを求める手法を示した。その結果,電磁波が電界Eと磁界Hとが必然的に相互に絡み合って伝搬し,横波しか存在し得ないと言う一般的な理解が表面的なものであることを明らかにした。すなわち,その本質は電荷密度ρ又は線電荷密度σの発生や変化に応じてスカラーポテンシャルΦが変化し,これが光速で外方に拡大伝搬する。又,電流I又は電流密度jの発生や変化に応じてベクトルポテンシャルAが変化し,これが光速で外方に拡大伝搬する。そして,これらの伝搬は相互に何の関わり合いを持たない。これらが,密接に関わり合いを持って居る様に見えるのは,波源に於いて成立している連続の式の為であり,且つ,それがそのまま空間を伝般して居る為である。しかし,先のEMT研で,この新論に対して,いくつかの大きな批判を受けた。今回,これらの批判にたいして,変位電流に伴う変動電荷ベクトルの伝搬と言う見方,或いは荷電粒子の運動に伴う相対論効果による空間の縮みを考えることにより,明解な論拠を提示出来た。さらに,数値シミュレーションによりそれの妥当性を示すことが出来たので,新論を総合的に纏めて報告する。