抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究では,ボールねじ熱膨張量の推定法をもとに,光テレメータシステムを用いて測定した中空ボールねじ温度分布の上昇およびCNC制御装置(以下CNC)からPMC-Window機能により抽出したテーブルの現在座標位置に基づいて,ボールねじのスラスト方向固定軸受からボールねじナットまでの区間のボールねじ熱膨張量を推定した。この推定値を補正量としてCNCに供給し,機械座標系原点シフトの機能を実行させることにより,ボールねじ熱膨張の影響をリアルタイムで補正し,位置決め精度を向上させることが,本研究の目的である。これにより得た主な知見を次に示した。1)ボールねじ熱膨張のリアルタイム補正を,CNC制御装置からの現在位置(公称値)取得と熱膨張量推定値を補正量とする機械座標系原点シフトにより実行したこと,2)CNC制御装置から現在位置(公称値)を取得するので,任意の機械要素位置に対して,ボールねじ熱膨張量推定のための積分区間を適切に定義でき,正確な補正ができること,3)テーブル送り速度18m/min以下,移動長さ384mmの範囲で,位置決め誤差の変化量,7.1~+0.3μm,位置決め誤差の相対的変化量,2.3~+1.6μmを達成したこと。