抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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都市化の影響を除いた農耕地における気温変化の実態を明らかにするため,まず,気象官署やアメダス観測所の地上気温データについて検討した。その結果,気象庁が都市化の影響が少ないとしている17地点(JMA-17)にも,中にはその影響が疑われる地点のあることがわかった。そこで,新たに,都市化の影響が回避できると考えられる日本の農耕地を代表する19地点(Rural-19)を選出し,気温トレンドの地域的・季節的特性を解析した。用いたのは,1980年以降2004年までの25年間のデータである。気温上昇は,2月には日本全域で,7月には東日本で顕著であった。しかし,北日本では,8月と12月にわずかに低下がみられた。25年間のRural-19における気温上昇は,日最低気温では月別に0.3~1.4°C,日最高気温では0.5~2.4°Cであった。日最高気温のトレンドは,最低気温に比べ,地域的季節的変動が大きかった。